2019/02/23

首都圏&大都市圏私大の難化?

 今年も大学受験の季節になって、ちらほら情報が入ってきています。

 特に今年は、どうやら首都圏の私大の難易度がこのところの流れと大きく変わってきているらしい。いわゆるMARCHと呼ばれる早慶に次ぐ有力私大の難易度が激しくあがって不合格者が続出、それに伴い中堅校以下の動向にもかなり変動があるようで、受験生の間に大きな動揺が広がっている由。国公立入試はこれからですから、滑り止めの私大をあてにしていた戦略が総崩れになっている向きも少なくないらしい。何にせよ、例年と異なる激震になる気配が感じられます。

 文科省がまた悪さした悪影響、というのが第一印象。首都圏や京阪神の大都市圏の有力私大に学生が集中することを避けるという名目で、学生定員を大幅に超えた入学者を入れることを抑制するよう誘導、これが主な原因となって今回このような事態になっているものと思われます。

 結果、本来ならば上位校に合格できたような層が下流に流れざるを得なくなるわけで、そういう意味では優秀な学生「資源」(このもの言いは不謹慎ですが)の「分配」が変わってきて、それに伴い「不本意入学」が増えてその手当てに大学側が追われることになるだろうということなどが予測されます。

 本学のような地方の私大、それも規模の小さな零細企業だとどうなるか。同じ地方でもご当地北海道はまた特殊な条件なので一概には言えませんが、札幌圏の限られた範囲でも上位校と目されている大学がある程度右へ倣えで入学者数を絞ってきている気配は、一般入試が始まる前の高校推薦やAO入試の段階ですでに何となく感じられます。おそらく例年と違うある程度優秀な高校生が混じってくることになるのではないか。個人的には望むところですし、何よりそのような学生の比率をある程度高めてゆくことで大学全体のクオリティも高めてゆく一環になる、というのは中期戦略の基本だとかねがね主張してきているところ、とりあえず来月にかけての最終的な募集状況に注目したいところです。