2012/02/07

大学の「売り方」


 センター試験利用入試の受付も始まっています。こちらも現状、昨年度よりは増加中。もちろん、一般入試以上に併願している受験生が多いわけで、仮に合格しても実際に入学してくれるかどうかはわからない比率が高いわけですが、それでも選択肢としてこれまで以上にうちの大学を入れてもらえるようになっているのは、まずうれしいことです。

 来年度募集に向けてのパンフレットその他、宣材の準備もすでに進んでいます。いまどきのこと、大学のことを知るやり方は、パンフレットを取り寄せて、といった昔ながらの形より、ホームページなどwebを介して、という高校生が毎年増えています。ですから、どこの大学もホームページその他webを介した「発信」には力を入れていますし、高校生受験生向けの特別のページを設定しているところも増えてきました。

 もちろん、こういう仕掛けをしてゆくにはおカネがかかるわけで、大きな大学で資金も潤沢なところほど充実してくる。見ただけで、ああ、おカネかけてるなあ、と一目瞭然なサイトなど眺めると、正直、かなわないなあ、と思ったり。

 でも、普通の商品と違って、大学の良さはそういう「広報」「広告」の派手さや洗練具合だけでうまく伝わるものでもないらしい。時にはむしろ逆で、なんだか大学っぽくなくてヘン、といった印象を持たれる場合もあるようです。高校生もバカじゃない。自分がその大学に行くとして、果たしてどのようにそこになじんでゆけるのか、何を本当に自分の役に立つよう身につけてゆけるのか、「広報」「広告」のちょっとした断片や情報からそのシミュレーションをさまざまにやってのけている、その程度に「メディアリテラシー」は上がってきているわけで、プロに任せるべきところは任せながら、それでも現場のわれわれが手間ひまかけて形にしなければならないところはきちんと担いながら、役割分担をうまくやって、大学の「売り方」を良い形をめざさなければ、と思っています。

 

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