2012/02/01
2年間と4年間
うちの大学には短大も一緒にあるので、キャンパス(と呼べるほど広くはないですが……)を行き交う学生は女子学生の比率が高い。また、科目によっては短大生を教えることもあるので、短大と四大の「違い」については敏感になります。
まず言えるのは、2年と4年、という修業年限の違いだけではないこと。2×2=4年、では収まり切れない「違い」が良くも悪くも存在するということです。
資格が出口になっている学科や専攻で、しかもその資格が国家資格だったりしたらなおのこと、縛りはさまざまにカリキュラムからシラバスの内容にまで影響し、場合によっては実習などもタイトにやらねばならず、それらを2年間でこなしてゆくために必然的に日常は「やらねばならないこと」でびっしり埋まることになります。考えずにとにかく「こなしてゆく」ことが学生たちにも課せられるし、まただからこそ成果もあがるという面があります。
専門学校でも基本的には同じでしょう。文科省からの縛りが大学や短大よりゆるい分、ビジネスモデルとしては「資格」その他を確実に保証しないと成り立たない面があるでしょうから、「やらねばならないこと」のタイトさは同様に学生たちに課せられることになります。
それに対して大学は4年間。資格を出口にしていても、やはり時間的に余裕がある。カリキュラムにしても、昔の一般教養系、今だと共通科目とか初年次必修といった名前になったりしてますが、自分の専門や専攻、取りたい資格に直接関わらない勉強も設定されていて単位を取らねばならない。一直線に出口まで、というわけではないので、その分寄り道や道草もできるようになっています、良くも悪くも。
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